PMS、聞いたことあるけど、、

PMS(月経前症候群)って?

PMS(月経前症候群)とは、

月経前=月経前の3~10日の間に続く精神的、身体的な症状。月経が始まるとともに症状が治まったり、なくなったりするもののことです。
「なんか調子悪いな」と思っていたら月経がきて「あ、いつもの症状か、」と後から気が付く人もいます。

PMSかどうかは、症状が出るのが月経前に限られているか、毎月繰り返し症状が出るか、日常生活に支障があるか、といったことがポイントになります。
3カ月以上症状に悩まされているなら、PMSの可能性が高いかもしれません。
イライラや気分の落ち込み、不安感がある、怒りっぽいといった精神症状、下腹部や乳房の張り・痛み、頭痛、手足のむくみといった身体症状が代表的ですが、いろいろな不調が複合的に発生する上、個人差も大きくその種類は200種ほどもあるといわれています。

精神症状が強いなら「PMDD」かも
「イライラ」や「気分の落ち込み」「不安」「怒りっぽくなる」といった精神症状がひどく、日常生活や対人関係にまで影響を及ぼすようなら「月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)」かもしれません。
「月経が始まれば落ち着くから」「つらいのはみんな同じ」と、月経前の不快な症状をガマンする必要ない。人によってさまざまな症状が出るのもPMSの特徴です。
月経前症候群(PMS)の中でも「こころ」の症状が非常に強く、対人関係に影響したり、引きこもりがちになったりする状態は『月経前不快気分障害(PMDD)』として区別されます。
自分ではコントロールできないほどのイライラや怒りの衝動、激しい感情の起伏、抑うつ、不安、緊張などがみられ、本人が苦しいのはもちろんのこと、人との衝突や摩擦が増えたり、社会活動や対人関係に支障がおよぶことがあります。
うつ病、パニック障害、気分変調性障害、パーソナリティ障害などが合併している可能性もあるため、症状の重いときは心療内科・精神科での治療が勧められます。

PMSの原因

PMS(月経前症候群)の原因には、月経をコントロールする「性ホルモンの変動」が関わっていると考えられる。PMSの症状が、排卵から月経までのあいだに繰り返されるという特徴があります。
・性ホルモンの変動への反応の違い
・気持ちを落ち着かせる神経伝達物質の影響
・交感神経・副交感神経の乱れ
これらの原因に加え、忙しかったり、何らかの悩みを抱えていたりするときに症状が出やすいという人も。

また身体症状ばかりが強く出たり、逆に精神症状のほうが強く出たりなど、人によって症状もさまざまです。PMSの原因を1つに特定することは難しく、いくつもの要因が影響し合ってPMSを引き起こしています。

月経には女性ホルモンが大きく影響し、周期的に変動しています。

女性ホルモンは、大きく分けると2つの種類。
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
エストロゲンは卵子を成長させるためのホルモンです。


月経の出血終了直後~排卵(月経開始14日前後)までに分泌量が上昇し、排卵後は急速に減少しまう。それに対し、黄体ホルモンのプロゲステロンは排卵後に分泌量が上昇し、月経がはじまると急激に下がります
月経前症候群(PMS)の症状は、黄体ホルモンのプロゲステロンの分泌が増える排卵後~月経開始前にかけておこるため、プロゲステロンの作用が心身に様々な影響をおよぼすと考えられてきました。が、近年では、プロゲステロンそのものの作用以上に、脳と女性ホルモンとの相互作用や、自律神経との関連性が注目されています。
とくに脳内神経伝達物質のセロトニン・GABAと女性ホルモンの相互作用は、月経前症候群(PMS)の「こころ」の症状とかかわっているのではないかと考えられています。
セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンなどとともに精神状態へ大きく関与します。脳内のセロトニンが減少すると、抑うつ、不安、緊張、イライラなどが高まりやすくなったり、痛みを感じやすくなったり。
GABAは脳内の抑制系神経伝達物質。脳の活動を抑えおだやかにする働きがあり、働きが悪くなると不安、緊張、イライラ、気分の高まりなどが出現します。

●ストレス
女性ホルモンのバランスには、ストレスが大きくかかわります。
ストレスによって生理が止まってしまったり、痛みが増したりということもめずらしくはないように、ストレスと月経は深い関連性があります。
女性ホルモンの分泌は脳の視床下部から下垂体を通して卵巣へと指令が伝わり、その分泌が調整されています。
脳が月経をコントロールしているため、ストレスによってホルモンバランスが影響を受けやすいのです。
また、自律神経も同じ視床下部が中枢になっているため、ストレスはホルモンバランス・自律神経のバランスの両方を乱し、心身に様々な不調が現れるようになります。

●睡眠リズムの乱れ
ホルモンの分泌や自律神経の安定には、適度な睡眠が欠かせません。生理前にはやけに眠くなるという人も多く、それは、身体が妊娠に備えて守りの体制に入るため、ある程度は自然の働きと言われています。
ところが、仕事などで忙しい状態にあると十分な睡眠が取れず、心身の不調やイライラ感が増したり、反対に過眠によってむくみや抑うつなどの症状につながったりすることがあります。

●カフェイン
海外の研究によると、カフェインを多く摂る人は月経前症候群(PMS)になりやすいという報告があります。
カフェインは脳を興奮させ、不安やイライラを高める原因になるため、月経前症候群(PMS)の人はカフェインを控えることが推奨されています。

●塩分・糖分の摂り過ぎ
塩分の摂り過ぎはむくみの症状を悪化させます。
また、白砂糖の摂り過ぎは急速に血糖値を上げ、それが下がったときの低血糖状態からイライラなどがおこりやすくなると言われています。

●食事バランスの乱れ
カフェインや塩分・糖分だけではなく、ビタミンやミネラル、タンパク質や糖質など食事のバランスが全体に乱れていると、月経前症候群(PMS)の症状が不安定になります。