インナードライとは、皮膚表面は皮脂でベタついているのに、角層の水分量が不足していて乾燥している状態です。一見油っぽい肌に見えるのですが、実は、角層の中(インナー)は水分不足で乾燥(ドライ)していることから「インナードライ」といわれています。
肌のテカリが気になるけど肌はつっぱっている感覚のする方は、インナードライの可能性があります。
見分け方が難しい肌のため、合わないスキンケアを続けていると肌トラブルが発生しやすくなります。
脂性肌とインナードライの違い
脂性肌との大きな違いは洗顔後のつっぱり感です。
インナードライの場合、洗顔直後に肌のつっぱり感やかさつきを感じやすい特徴があります。一方で脂性肌は洗顔後に顔全体がうっすらとテカリやすい傾向にあります。
インナードライは肌に乾燥している部分も見られますが、顔に触れると皮脂が付着する傾向にあります。
しかし、乾燥肌の場合は肌表面のべたつきはほとんど感じられず、手で顔に触れても皮脂が付着しないのが特徴にあります。
インナードライの原因
インナードライの根本的な原因は乾燥から肌を守ろうとして、皮脂が多く分泌されているからです。
〇スキンケア
角質層の水分量が不足すると、肌の防御反応として皮脂が過剰分泌されます。
そのため、肌表面は皮脂でベタついているのに角質層が乾燥しているインナードライの状態になるのです。
インナードライ肌の人は、ベタつきが気になって、自分のことを脂性肌だと思い込んでいる場合が多いです。
洗顔料で皮脂を取りすぎている、脂性肌用のさっぱりした化粧水を使っている、ベタつきを嫌って乳液やクリームを使用していないなど心当たりはありませんか。
このように不適切なスキンケアを行うと、角質層の水分不足が進み、皮むけや肌荒れなどの肌トラブルを招きます。
〇体内の水分不足
インナードライは肌の水分不足だけでなく、体内の水分不足によっても引き起こされることがあります。
体内が水分不足の状態だと、肌も乾燥しやすくなると考えられています。
〇紫外線のダメージ
紫外線は、シミやしわだけでなく、インナードライの原因にもなります。
肌のバリア機能にダメージを与え、潤いを保つ機能を低下させるのです。
紫外線を浴びると肌は炎症を起こし、角層ラメラ(肌の水分量を保つ役割のある構造)が崩れてしまいます。
この構造が乱されてしまうと肌の水分量を保つことができなくなり、乾燥しやすい状態になるのです。
紫外線は、季節によって強さが変わるものの、一年中降り注いでいます。
また、家の中にいても窓から入ってくるので安心できません。
一年中、日焼け止めや帽子などで紫外線対策を行いましょう。
〇ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足や栄養バランスの悪い食事、運動不足など、不規則な生活習慣がホルモンバランスを崩します。
また、ダメージを受けた肌を修復する成長ホルモンは、眠っている間に分泌されます。
睡眠不足や睡眠時間が不規則になると、成長ホルモンの恩恵を受けにくく、肌のターンオーバーが乱れます。
それによって、肌のバリア機能が低下し、角質層の水分が不足してインナードライ肌になるのです。